国道6号線を南下して広野の役場を過ぎるとまもなく大滝旅館の大きな案内看板が見える。
浅見川に沿った県道を西へ5Kmほど上ると浅見川渓谷の切り立った山間に大滝旅館が現れる。
溶存酸素量が多く湯あたりしないと評判の天然のミネラル水を加熱し、看板となっている薬湯で有名な山間の旅館である。
パンフレットには載っていないが、浴室は改装も終わり、新たに男女それぞれ2つ計4つの露天風呂が加わり、全部で男女それぞれ4つ計8つの浴槽があり湯渡りが楽しめる。
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この旅館の看板となっている薬湯は、香りはよくある黎明薬湯のような感じだが、皮膚にたいする刺激もさほど激しくなく、入りやすくなっている。
湯船には手すりもついており、高齢者・身障者などへの気配りが感じられる。
大きさは、大人3人がゆったり入れるくらいの大きさだ。
5分ほど入っていると、体のなかからじんわり暖まり、発汗してくる。
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もう1つの内風呂は、天然ミネラル水を利用した岩風呂だ。
この水は、火山活動が盛んな白亜紀に形成された石英斑岩を通過し、有害物質を吸着分解し、ミネラル分を溶出し、溶存酸素を多く含んだ青々とした活きた水となっている。
ミネラル分が、細胞の洗浄復活をうながし、皮膚の老化を防ぎ、溶存酸素が多いので、湯疲れ、湯あたりがしにくいそうだ。
また、浴用水の上下の温度差がなく、遠赤外線効果も加わり、湯冷めがしにくくなっている。
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新しく設置された露天風呂は、2つあり、1つは通常の温度となっており、もう一方はかなりぬるめとなっている。
浅見川をはさんだ山々を間近にみながらの入浴は格別のものがある。
筆者個人としては、ぬるめの湯船が気に入った。長時間湯船につかり、森林浴をすれば、疲労もストレスも吹き飛んでしまうこと請け合いだ。
洗い場も数も多く、清潔であるが、場所により水圧が低いのが気になった。
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